思い出

まるに捧げる歌

まるに捧げる歌

平成27年の正月が其処に来ていた、
その少し前、10月15日
我が家の愛犬まるちゃんは満17才の誕生日を迎えた。

1年少し前からボケの症状 (痴呆症) が出て
彼女の生活は一変した、

緑内障で視力が低下、耳と鼻の機能も下降線を辿った、
その前から歯も弱くなり食べ物はお湯で柔らかくして
食べさせた。

室内で相方のCCと生活していたが、ものに躓き、椅子の
下に入ると後戻りが出来ない、うずくまったまま家人の
救出を待った。

その時間が長いと悲しい声を出して助けを求めた。

老化は急速に進み、危険な流域に入ったので再びゲ-ジを
出して収容した、
狭い中を見えない目で歩く、四隅によろよろとぶち当たる
回数が増えて、彼女の黄昏は終章に向かうことになる。

正月を挟んでの数日間は、語るも涙の展開となる、
トイレをさせる為に身体を抱えるとその軽さに唖然とした。

最後の2日間は、不思議な現象となった、
弱弱しい息の下で
「わん わん」とか細く泣くが、
私には「あん あ~ん・・・」と人間の赤ちゃんが泣くように
聞こえた、

1月4日 午後3時半ごろ、傍で妻がまどろむ間にまるは息を
引き取った、
うつらうつらの中で、まるの泣き声を妻は聞いたと言う。

私が家を出て約30分後、傍の妻に(まるにとってはお母さん)
さよならの言葉を発して旅立ったのである。

最後に、ぼけ症状が消えて正常な状態に戻ったのを私は感じた、
「あん あ~ん・・・」 その泣き声は犬としてではなく、
人間としてのまるだったような気がしてならない。

穏やかな天候の元、お天道様に抱かれるように、
まるは、A動物霊園のM霊園主の導きで荼毘にふされた。

おとなしく素直な犬だった、
私の厳しい躾に、震えたこともあったが、順々と家族の一員に
溶け込んだ17年間だった。

まるちゃんに、賛美歌 ♪ いつくしみ深き を捧げます、
彼女に相応しい歌だと思うから・・・。

「やすらかに眠ってください、お父さんと一緒のお墓に入れて
あげるからね。」

「まるちゃん、お父さんが行くまで天国のお花畑で遊んでいてね」

          合掌

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