歌謡

男歌 北の漁場 男は真っ向勝負

北の漁場
北島三郎 演歌歌手のサブちゃんには思い入れの強い私である。
北海道出身、兄弟の多い長男、私よりも年上であるがデビュー
以来常に後ろ姿を眺めて来た兄さんである。

漁師といえば私の本家が漁業の網元、近所の先輩の家も網元、
私の住む村は、半農半漁で成り立っていた。

私の家の前は大島へと続く海原が広がっていた、
昼間、百姓仕事を終えた男衆は休む間もなく手漕ぎの小さな舟
を漕いで沖に向う、睡魔との闘いこれが重労働だったのである。

本家が生業の漁業は、初期の頃は100トンほどの木造船で、
焼玉エンジンというのか旧式のエンジンを載せて宮崎、鹿児島
方面の海で操業していた。

遠洋底引き網漁法でトロ-ル船と呼んで1統2隻を組んでいた。
本家はそれを2統4隻持って操業していた、運搬船がトロ-ル船
と魚市場を往復して獲れた魚を運んでいた。

台風シ-ズンの気苦労は大変である、私が小学生の頃だったと
思うが、目と鼻の先 三崎を目の前に本家のトロ船が遭難して
多数の漁船員の命が失われた。

私が仲良くしていた先輩の兄さんも犠牲になった鎮魂の海、海の男の
命を奪った慟哭の海、遺族にとっては胸の張り裂ける悪魔の海である。

「板子一枚下地獄」 凪いだ海は希望の海だが、荒れた海は地獄の海、
幾多の海の男達の命を奪った鎮魂の海でもある。

命を掛ける男たちの事を思うと、男は真っ向勝負にこそ本懐がある。

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