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雑談

ささの葉 サラサラ のきばにゆれて 七夕さま

七夕さま
幼き日の思い出 
それは遥か遠い国のお話になってしまいました、
貧しい浜辺の村の子供達に娯楽はありませんでした。

着古した着物とわら草履、子供達は年長組の6年生に
連れられて曲がりくねった海岸通りを学校へ通学した。

激しかった戦争がどうにか終わり貧しい村は更に貧しい
生活に追いやられた。

子供達は小さな世界に囲まれたおとぎの国の住人でした、
総世帯250軒、運命共同体の村は海に出ての漁と急傾斜
の僅かな段畑で芋と麦を作付けして生計を立てていた。

半農半漁の寒村だったのである、
全部の世帯の玄関に鍵はかかっていなかった、いつでも
おはよう! こんばんわ! で 気さくに出入りしていた。

「醤油貸して!米少しある?」日々の糧さえも助け合っていた。
夕方になると沖へ漁に出る男衆は別として、女子供 歳寄りは
縁側で夕涼みをして日頃の憂さを吹き飛ばした。

七夕さま
小さなちゃぶ台に笹の葉に短冊を飾って有り合せの食べ物を
供えた、子供心に願いを込めて短冊を枝に吊るした。

牽牛と織女の物語は学校の先生や大人たちから聞いて育った。

その日の晩に雨が降れば、それは牽牛と織女が流すうれし涙、
2日間、夜に雨が続けば別れを惜しむ涙だと言われている。

七夕さま どうか雨が降りませんように、可哀想なふたりの為に
子供達は祈った。

しかし、無情にも小雨が 降ってくると、音を立てて落ちてくると、
そんな時は牽牛と織女のために悲しんだ 「可哀想に・・・」

こうして日本人は幼い頃から童話に慣れ親しんで情緒を育んで
来たのである、文部省唱歌、童謡は、日本人の心に深く根ざして
道徳の何たるかを教えられた。

今年の七夕様は、雨になってしまった、子供の頃を思い出して、
竹馬の友たちに送りたい、 「元気でやっていますか。」 

七夕さま
♪ ささの葉 サラサラ のきばにゆれる
    お星さま キラキラ 金銀砂子 (きんぎんすなご)

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