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雑談

酒場のはな 夜霧に消えた 花

渡 健さんが昔のあの日に引き戻してくれた、泣いた日に、

酒場の花 思っても想っても更に縋っても叶わない恋なのに ?
酒場の片隅でグラスを傾ける粋な奴、そんな男に惚れたあけみ、

遠洋漁業に命を掛けてマグロを追って太平洋をまっしぐら、奴は
船が港に入ると、はにかみながらドアを開けて入って来た !

母ひとり子ひとりの淋しい境遇のあけみは父なし児、あけみ3つ
の秋、父は交通事故で死んだ、母娘の苦闘は近隣の涙を誘った。

再婚もせず必死に頑張った母は胸を患い病床の身に、あけみは夜間
の定時制高校に通った、昼間は薬局でバイト・・・
ほのかに想った店主の息子、叶うはずはなかった、あけみが諦めた!

傷心のあけみはその町のスナック喫茶に勤めを代えた、小柄だが愛想
好しあけみはもてた、男同士で取り合いが始まった、そんな彼女に変化が
現れた。

数ヶ月逢えない海の男に恋をした、彼は死んだ仏壇の父ちゃんの写真に、
似ていた、あけみの心が揺れた、

悲しい現実がふたりの身の上に起きた、海難事故のニュ-スは永遠の
別れになった、あけみの姿が港町から消えた、晩秋のことだった。

酒場に咲いた名もない花 夜霧に消えた女を、人は酒場のはなと呼んだ!
今、俳句の街に住んでいるという、風の便りが ようやく届いた !?

酒場のはな (Japanese song for flowers coloring bars)/渡  健

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