浮雲ふたり
神野美伽と言う女性歌手がいる、
彼女を始めて見た時からその歌の上手さに目を惹かれた。
歌手は顔の表情が人気に比例する、正論かどうか定かで
ないが、今、華々しく活躍する歌手達の下積み時代の表情
を思い出すと不思議な感慨に陥る。
五木ひろしが最後のチャンスと覚悟して三谷謙の芸名で出場
した全日本歌謡選手権は、悲壮感に満ち溢れて居た、本人も
後から振り返ってそれでダメなら歌手を断念する思いで臨ん
だと語っていた。
伍代夏子がそうだった、戻り川の初期の動画を見れば彼女の
置かれた環境が、その表情の中に心の内がにじみ出ている、
人生に自信を失くしたか弱気女、それが、表情に出ていた。
歌への絶望か恋の痛手か? 妻子のある先輩歌手との噂を耳に
していた時期でも有った。
酒と泪と男と女の河島英五が、まだヒットする前の映像を
振り返ると、自信なげに歌う微妙な姿を見る事ができる。
歌手達の運命の別れ道、たかがテレビ、されどテレビ ?
切羽詰まった心の綾を映し出している。
それを乗り越え、切り開いて来た、ごくわずかな人達である
事を私達は理解してあげたいものである。
さて、神野美伽
彼女の歌は勇壮な歌もあるが、女心を切々と歌う歌に真骨頂
を見る、人気作詞家との結婚そして離婚が今後の歌手活動に
どう影響するか? 私は密かに見守っている。
顔の表情がマイナスに作用している、私の辛辣な意見だが ?
彼女から滲み出る表情と悲しい女の歌心はアンバランス !
本当は、姉御肌の女性なのだろう ?
悲しい歌なのに、その悲しみが反映されない損な役割、
もう少し年齢を重ねると歌と顔の表情が一致する時期が来る。
記憶に残る、日本を代表する女性歌手になるだろう !
長年、陰ながら声援を送る私の確たる思いである。
神野美伽、 あんたはすごい歌手になる。
♪ 浮雲ふたり 神野美伽
作詞:荒木とよひさ
作曲:岡 千秋