それまでは演歌に傾注し、海の向こうのダイアナ、
恋の片道切符にアメリカへの憧れを抱いていた。

手話サークルの立ち上げ、教会の牧師さん、信者の
方々との触れ合いでキリスト教と云うものを知った。

その後、ある事をきっかけに、讃美歌を耳にする、
悩み、苦しの渦中にいた私は心を癒されて行った。

男の世界でギスギスとした人間関係にあくせくして
いた男に取って、異質な感動を覚えた。

ひとり静かに動画に目を向ける私がいた、
その時、耳にしたのが、
パティ・ペイジの ♪ いつくしみ深き だった。

今までにない心が癒される感動を覚えたのである。

ニニ・ロッソの ♪ 夜空のトランペットとともに、
私の愛唱歌になった。

想い出は、歌の世界に散りばめられる！
歌の世界を覗くことで、あの日が蘇る ！

戦い行く勇壮曲、男心の侘しさよ、心鎮める鎮魂歌、
歌は、心の持ちようで微妙に変わる、

男歌 ！ そして男にすがる女歌 ！
別れに流れる未練歌 ！

歌は、鮮明な画面で過去に引き戻す、未来へ飛び立つ。

今宵も、
あの雨の夜を、 路地裏の牡丹雪を、霧笛が胸に突き
刺さる、あの波濤を ！ かがり火の宿を ？
想い出させる ！

雪のシンシンと降る夜、街路樹が白一色に染まって
二人の足跡を残して、そして雪が、重なって消えた。

♪ いつくしみ深き
Petti Page What A Friend We Have In Jesus

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