ない頭を絞って仕事の仕上げに没頭した、
役所とクライアントの間を取り持って最後の詰めを急いでいる。
喉が渇いたので時計を見ると午後11時がそこに来ていた、
無性に友のことが頭に浮かんだ・・・
「Sよ! ひとりふたりと同級生が死んでいく、辛いの、同級会を
是非 してくれないか ? 元気なうちに逢っておきたい !」
昨夜、思いも依らぬ電話がかかってきて、長い時間語り合った、
台風の被害はそれ程でもなかったようで秋の蜜柑の取り入れは
大丈夫だよと声が弾んでいた。
しかし、被害の大きかった地方を思うと心から喜べない二人だった。
高校時代には、毎日自転車で通った仲良しである、
家業は長男に譲り、今は愛妻と田舎で睦まじく老後を送っている。
「今年は必ず同級会しょうぜ !」
正月年始の挨拶に誓い合ったものだが私の都合で未だ実行されていない、
いつも頼られて幹事役を仰せ使わされる責任感に押しつぶされそうだが?
「今年の盆には、やらにゃなるまいね !」
もう私の頭の中には、場所と段取りは決まっている、二次会は演歌三昧、
男の友情が 追憶の彼方から浮かんで来る、
彼のプラトニックラブを取り持ったあの日が、別れの紙テ-プが切なかった!
「おおい! Kよ! ひと節いくかいね ?」
♪ 男の友情 唄/岬英二 船村徹の名曲、代表作
作曲/船村徹
作詩/高野公男
aki2104さん「男の友情」聴かせてください。
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