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思い出, 歌謡

故郷の座敷雛 しのぶ

私の誕生日が来ると田舎ではお雛様の季節が訪れる、各家庭では長女だけの特典、座敷びなの催しである。

8畳~10畳以上の座敷を取っ払って、壮大な庭園とお雛様たちが勢揃いする、我が故郷特有のお祝い  !

親戚縁者、隣近所総出で何日掛で創り上げる、妹や男の子には祝ってもらえない長女だけの祝い事   !

普段は物静かな田舎の村が2日間だけ観光バスの客が押し寄せる、都会の人は1度だけでも見学する事をお勧めする。

昔、私が水商売をしていた頃、近くの贔屓な居酒屋に山里から出稼ぎに来ていた若い女性がいた、小柄で控えめな女の子、名前は 「しのぶ」と言った。

美空ひばりの歌   ♪  しのぶ   がぴったりの乙女だった。

昨年の災害に遭うた山間の町、水害は彼女の一族に何をもたらせたであろうか   ?  無事を祈りたい   !

客が父親の話をすると、俯いて大粒の涙をこぼす純情な娘だった。

あれから随分月日が流れた、もしこの私の故郷近郊で結婚していたら座敷雛を娘にしてやれたかもしれない。

「しのぶちゃん!」

元気にしていますか   ?

幸せな家庭を築いていますか   ?

長女に座敷雛を飾ってやれましたか   ?

貴女のあの涙を私は忘れません、故郷を偲んで健気に働いたあなたです、

きっと優しい主人を見つけて、暖かい家庭を築いたと思います。

誕生日、もう少しで私の元に届きます   !

こんなに長生き出来るなんて思いもよりませんでした、カウンターの隅でそっとなみだを拭ったしのぶちゃん、

ひばりちゃんの   ♪  しのぶ   を贈ります     ❗️

男 S が、ひとり故郷を偲び、あの居酒屋で働くあなたを懐かしむ歌なのです、一緒に聴いてみませんか      !?

しのぶ 美空ひばり cover by karaokeZ


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