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歌謡

アニ-・ローリー Y駅プラットホ-ム

Y市が商都として栄え、九州への玄関口として 賑やかな装いを見せていた時代のことである。 昭和が希望をつないで輝いていた時代、港町の 山裾に小さな国鉄Y駅は在った。

近隣の山村から多くの人が働きに来て賑わいを 見せていた3月の終わり、 集団就職の高校生が数多く列車の到着を待っていた。

U市から普通列車がホ-ムに滑り込んできた、 男女の区別無く、そして両親、親戚の人に至るまで その顔は涙で濡れていた。

その時、男は同じ列車に飛び乗って松山駅まで乗車 した。

涙で濡れる高校生達の万感胸に迫る表情を胸の奥に 刻むことになる、 それは、淡い恋が東京の空に消える一瞬でもあった。

その時、聴こえてきたのが 「蛍の光り」 「アニ-・ローリー」 だった。

少年から青年に変化する男の旅立ちでもあった。

男にとって辛い恋だった、初恋はかくも切なくて 悲しいものなのか ?

幾年を数えて反復するも答えは見出せなかったが、 ようやくその意味を悟るのは劇的な時を経てから である。

キム・ヨンイル サクソフォン 「アニ-・ローリー」が 一番男の心を素直に表している。

あの日の Y駅舎 プラットホ-ムが鮮明に男の 脳裏によみがえる。

さわやかな思い出のひとこまとして  !?

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