三橋美智也世代の私ですが
その御大に勝るとも劣らない福田こうへいの出現は嬉しい限りです、
正調歌謡曲 演歌の王道 とにかくこんな感激は無い。
蝉しぐれというと故藤沢周平さんに 蝉しぐれという小説があります、
お城のお家騒動に巻き込まれる武士の悲劇と悲しい人間模様、
それを現代に置き換えても共通する物語の筋書きは涙腺を緩めた。
冷たい雨が降っている、冬に降る雨は人間の心を凍らせる、
福田こうへいのコブシの効いた歌は、心の中から温めてくれる、
ふるさとのぬくもりを運んでくれて・・・
私に兄弟のように親しくしていた1級下の男がいた、
阪神大震災の後に、薬石効なく黄泉の国へ向ったが
その彼が元気な頃、見事な詩吟を唸ってくれた、
山間のふるさとを偲ぶように、その歌は朗々と店内に響き渡った、
蝉しぐれ 我が心を濡らして 雨に溶け込む。
南部蝉しぐれ 福田こうへい
作詞:久仁京介
作曲:四方章人
歌手:福田こうへい