小林旭に♪ さすらい という歌がある、
この歌は、私にとって不思議な歌で、不遇と悲恋が重なって
人生の底辺を彷徨っていた時、耳にして密かに愛唱歌として
大事に胸に抱えてきた歌でした。
当時の歌謡曲全盛時に、小林旭の高音は受け入れがたいもの
でしたが、孤独と打ち萎れた我が心に次第に染み渡って、
旭の歌に傾倒するきっかけになった想い出深い曲です。
日活映画、南海の狼火(のろし)の主題歌として作られました、
映画は昭和35年9月に公開され翌月にコロムビアレコードから
発売されて大ヒットしたものです。
この歌の元歌は太平洋戦争時、フィリピン・ルソン島に進駐して
いた日本兵たちに依って唄われていた ♪ギハロの浜辺です。
復員した兵士あがりの教師が生徒に教え、その記録をもとに
西沢爽と狛林正一が詞と曲をつくり日本中に広まった。
男の孤独感が何とも言えません !
深夜ひとりで耳を済ませて聴くと堪りませんね !?
♪ 小林旭 さすらい
作詞:西沢爽
作曲:狛林正一
♪ 夜がまた来る 思い出つれて
おれを泣かせに 足音もなく
なにをいまさら つらくはないが
旅の灯りが 遠く遠くうるむよ
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