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雑談

手のひらを太陽に  子供たちに夢と希望を

手のひらを太陽に 子供たちに夢と希望を

私達が着いたその日、校庭の端々には雪が積もっていた、
山間部に在るその学校は言葉の不自由な子供たちの学ぶ
小さな学校だった。

そっと校舎に入り教室を覗いた、10人程の幼稚園クラス
の子供達がいた、

言葉の話せない子供たちは、ゆっくりとした口調でたどたど
しく発音した、ここは県立聾学校なのである。

私は子供達を見ながら手話を交えながらゆっくりした口話で
伝えた、
途端に子供達の表情が輝いた、ぼく達の事が分かる人なのだ!

それは驚きと同時に喜びでもあったのである。

その後、私と子供が校庭に出るとみんなで付いて来た、
私は両の手で雪をボ-ル玉にして子供たちへゆっくりと投げた、
それを合図に雪合戦が始まった。

後日談
その後、私は何度も聾学校へ足を運ぶことになる、途中から
女房に交代する事になるが忘れられない思い出が紡がれてゆく。

私が故郷を後にして県都へ出るとサ-クルの後継者達が手話劇
を始めた、創立〇〇周年、招かれた私の前で会員の手話の歌が
披露された、聾唖者と一緒に「手のひらに太陽を」

聾唖協会の友と感激の舞台だった、ああ! こうしてみんなで
輪になれるのだ、
それは未来へ羽ばたく大きな希望と限りない夢へのいざないだった。

子供達の未来が悲しみに暮れる明日でないことを願う。

♪ 手のひらに太陽を 私の心のキ-ボ-ドが弾けた !
   ♪ ぼくらはみんな 生きている
      生きているから 歌うんだ
        ・・・

手のひらに太陽を
  作詞・やなせたかし
  作曲・いずみたく

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