「Sさんは、どんな歌手が好きですか ?
どんな歌を唄うの ?」
その人は、遠慮気味に聞いてきた、
「私は、浪曲師の真山一郎が好きなんです!
その人が、そのように言うと、
どこからか浪曲歌謡が聴こえてきた。
「娘が届けてくれたのですよ」
気も晴れるだろうとの優しい娘さんの想いが
伝わって来て、思わず胸が熱くなった。
真山一郎
「刃傷松の廊下/番場の忠太郎/雪の桜田門 」
生きる事に疲れて気落ちする人がいる、
何をやっても心が晴れない、あの世が楽しい
もののように思えるようになる。
慌てていく所ではない、その内皆万遍に平等に
お迎えが来る、
だからそれまで焦らずのんびりと待ちましょう。
「北島三郎が好きで、彼の歌は大好きで愛唱歌は
数え切れません!」
「何を歌いますか ?」
「サブちゃんの喧嘩辰、あばよ東京、博多の女、
よく唄うのは、終着駅は始発駅」
「村田英雄のなみだ坂、夫婦春秋」
「秋岡秀治の男の酒、あいつ~男の友情」
「作曲家の徳久広司の北へ帰ろう」
そのように答えた、
小林 旭は、青春時代の思い出の歌手、
「さすらい、純子」
数えたらきりがありません。
石原裕次郎は別格
「赤いハンカチ、錆びたナイフ、俺は待ってるぜ、
想い出はアカシヤ」
フランク永井
「俺は淋しいんだ、こいさんのラブ・コ-ル、
夜霧に消えたチャコ、ラブ・レタ- 」
その他 多数
その人は、三門忠司が好きだという、もと浪曲師、
さすがにうまい、作詞、作曲家により以上恵まれ
たら大歌手になる人である。
ひとり、私がお薦めしたい歌手がいる、
少し前お亡くなりになられた「旭川慕情、(津軽慕情)」
の横内じゅん。
しかし、その人は、この歌手は存じないと答えられた。
鏡五郎 「漁火の宿 」
民謡から福田こうへい「南部蝉しぐれ、(津軽慕情)」
歌は、その人の折々に勇気づけ、また共に笑い合う!
心の灯火にして、明日への太陽 !
私の人生にかけがえのない、道標でもある。
「Sさんがまさか真山一郎が好きだとは驚きました!」
このように会話をする事で心が晴れるなら、これ以上
の喜びはない、
身体の不調、家族の問題で気分の塞ぎがちな人は世の
中に多い、
どうかお声をかけてあげてください! 励ましてあげて
て下さい、
田舎でひとり寂しく孤独をかこつあなたのお母さんに
優しく声を掛ける人がいるなら、何よりの親孝行です。
人の世は輪廻、前世、未来をまたいで回っている、
いつの日か順繰りにあなたの元へ戻って来る。
ああ! 忘れられない歌手がいました、歌は少し古いが、
「冠二郎の酒場」昔の居酒屋を思い出して唄っています。
旭川慕情 横内じゅん
YouTubeで ご覧下さい。
横内じゅんさんのご冥福をお祈り申し上げます。
生前の動画を見ると、ただ、残念のひとことです。