クリスマスと言えば、 雪
もてなかった時代のクリスマスは
記憶に残っていない。
もてなかった時代のクリスマスは、
多分木枯らしが吹いていた。
雨の記憶もない空は雨雲に覆われて
淀んでいた。
女性と始めてのクリスマスは
雪の 舞う裏通り
肩を並べて歩いていた。
私のクリスマスの歌と言えば
Silent Night 「きよしこの夜」
喜びも悲しみもクリスマスソングは
別れと出会いの歌。
祝福には程遠く
別れの記憶だけが胸に刻まれた。
「きよしこの夜」と云うよりも
Silent Nightと言った方がよく似合う。
寂れた町の裏通り
ふたりの純真は別れを知る由もない。
クリスマスソング
鼻をつく別れの歌、さよなら愛の歌。