つわぶきを採りにいきました
貧しかった時代に母が食卓にのせてくれた思い出の
つわぶきです
海岸線から少し山に分け入った 道幅の狭い傾斜地に
つわぶきは雑草に混じって生えていました
ふるさとに蜜柑山がまだなかった頃
芋と麦で生計を立てていた時代の遠き日の思い出
貧しい時代の故郷の食卓には季節毎に並んでいました
つわぶきの姿を見ると
母と故郷と 変わらぬ山肌が見えてくる
私が青春時代 耳に届いて来た歌がありました
♪ ふるさとのはなしをしよう
作詞 伊野上のぼる
作曲 キダ・タロ-
歌 北原 謙二
1 砂山に さわぐ潮風
かつお舟 はいる浜辺の
夕焼けが 海をいろどる
きみの知らない ぼくのふるさと
ふるさとの はなしをしよう
脳梗塞により不自由な身体で闘病生活を送られた北原さん
彼の無念を思いながら 口すさんでみました
静かな日曜日
我が家の愛犬がソファ-の横に寝転んであくびをしている
霞のかかったような空 西南方向に我が故郷は在ります
ふるさとの話をしよう 故郷の話をしてみたい
あなたに ふるさとは ありますか
お母さんの ぬくもりを 覚えていますか
♪ 若かりし母の歌 ねちよ