私たちが青春時代、
東京が安保闘争で騒然としていた頃、
その挫折感で若者達が街をさまよった頃
喝采を浴びた歌謡曲がある。
西田佐知子の ♪ アカシヤの雨がやむとき
「けだるそうな歌だな、誰が唄っているの?」
しかし、何ともいえない切ない女心に
男達はふっと立ち止まった、「うん ?」
わたしもその内のひとりだった、
この歌は、西田佐知子 有っての歌だと今まで
思っていた。
関口 宏との結婚で惜しまれて引退した彼女の後に
いろんな歌手がこの歌を唄っているが、
西田佐知子を凌駕する歌手はいないなと思っていた、
しかし、今回 若い物真似女王が出現したことで
考えが変わった。
本物とは違った情感を出せる歌手の登場だった、
荒牧陽子 とにかく上手いなと唸ってしまった。
小さい頃から周囲に認められた子供だったようだ、
本人にすれば物真似よりも本物の歌手として
デビュ-したかったに違いないが、
この延長に
彼女独自の歌謡曲の世界が開かれる予感がする、
与えられた場を真摯に精進することで、未来が
開かれるような気がしている。
♪ アカシヤの雨がやむとき
作詞 水木 かおる
作曲 藤原 秀行
♪ アカシヤの雨にうたれて
このまま死んでしまいたい
・・・・・
♪ アカシヤの雨がやむとき