日曜日、休み返上で仕事をこなしている、
今だ、働くことの出来るからだと心を与えてくれる意思に
感謝の念を捧げたい。
自然冷房はさすが暑い、エアコンなしの室内はサウナ状態、
しかし、それが健康には良いとやせ我慢張っている。
窓の外の陽の光がやや淡くなってきた、
ここらで一休みするか、涼しい館でアイスコ-ヒ-でも
飲むか、気分転換に出かけることにする。
各ブログに目を通してみる、
混沌とした世情の有様、人間の浅はかさ豊かさ、世の中は。
動画に目をやると、安田祥子 由紀さおり 姉妹のきれいな
歌声が聞こえて来た、
お姉さんは私と同学年、小さい頃から憧れの童謡歌手で、
叶わぬ恋の滝登りをした女性である。
♪ アニ-・ローリー (スコットランド民謡)
昭和がまだ上り調子で輝いていた時代、
日本全国から集団就職で都会へ子供達が向かった時代、
片田舎の小さな駅舎のプラットホ-には、多数の家族に
見送られる子供達の姿が有った。
「がんばるんだよ!身体に気をつけて辛抱するんだよ!」
やがて汽車の姿が見えて来た、騒音は個々の声を掻き消した。
蛍の光 その後に 初めて聴く曲が鳴り出した、切ない曲 ?
♪ アニー・ローリー スコットランド民謡と知るのは後の
ことである。
あの日の、田舎の駅構内、そして鈴なりのプラットホ-ムの
情景が、いまでも鮮明に蘇る。
純真は、幾多の思い出と共に、東京へ 大阪へと 向かった。
昭和がまだ随分余裕のある30年代の終わりに差し掛かる頃、
子供達の旅立ちの光景だった。
恋と言うには幼稚な、愛と言うには未熟な、思い出である。
その中には愛する人を断腸の思いで見送る男女もいた、
プラトニックラブと言うには余りに切ない恋、再び交えない
別れの序曲でもあった。
それは小さな恋の物語が 狭いプラットホ-ムに散在していた。
作曲 スコット
編曲 上柴 はじめ
♪ アニー・ローリー (スコットランド民謡)