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邦画

映画の話  映画への誘い

映画の話
物心ついた時には生家の前の公民館の広場に夜スクーリンを
張って青年団主催の映画が上映されていた。

私の生まれ育った村は半農半漁の貧しい村だったが昔先人達小さな船でアメリカ大陸を目指しただけに進取の気質があった。

あの飛ぶ鳥を落とす勢いの前進座を呼んで興行したほどである、我が村の青年団は財政的にも恵まれていた、と言うよりも自前で物事を切り開く必要に迫られた結果である。

その自立心の芽生えは尊敬に値する誇りである。

映画への憧れ、傾斜は大人になるほどに深まっていく、ちょうど私達の成長に伴って映画産業の興隆期に向かうのである。

東映のチャンバラ映画、その後の日活青春もの、活劇物 !
私達は胸躍らせて手の届かないスターの後ろ姿を追って行った。

時代劇の殺陣は歌舞伎調だったが黒澤明監督の登場によりリアルな殺陣に変貌する、三船敏郎主演の用心棒など最たるものである。

日活映画の裕次郎、旭の活劇物は明るいハリウッド映画調 !
東映の高倉健のヤクザものは古き良き時代の任侠映画 !

時を経て深作欣二監督の広島ヤクザ実録物は、真に迫るヤクザの実態を余すとこなく庶民に見せつけた、陰惨を伴って。

テレビの登場は映画産業斜陽に向かわせる、映画の陽の当らぬ時代、

ところが、テレビに飽きが来た庶民は浮気者、サンシャイン方式の登場も有って、去って行った観客がふるさと懐かしいと帰って来た、新しい娯楽と感じる若者達を伴って。

現代感覚、飛行機など交通の発達は世界を狭くした、地球皆一家! グローバルな映写技術の発達はそこに働く人の輪を広める、多彩な才能の集結である、昔気質の職人肌と見事に融合した。

時代感覚を取り入れた若手監督の台頭は映画興隆の端緒を切り開く、この私でさえ映画館に向かうのである、監督達の才能が凄い !?

まさに 「リスペクト」 である。

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