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思い出

男たちの鎮魂歌  蛍の光

風が休む間もなく空を切る、雨戸がゆれ軒を叩く、

夜、人が寝静まった頃、私は歌の世界に分け入る。

 

同級生はじめ多くの友人知人が黄泉の国へ向った、

学生時代の友は、何故か女学生にもてなかった、

男子だけのクラスが災いして女が逃げて行った。

 

愛を感じながら恋に至らぬ純真たち、

女の世界だけに純愛が有る訳ではない男にこそ有る。

 

声も掛けられず、遠くから眺めた男子学生、胸の内は

皆一様にいじらしかった。

 

私は自分の事よりも彼らの一途が気になって傍観した。

 

「愛と云うには切なくて恋と云うにはもどかしい」

 

そんな純情一筋野郎たち、桜並木の花びらが想いを

乗せて宙に舞った。

 

友への鎮魂歌、

永久の眠りに付いた純真は、あの世で何を思うだろう?

声もかけずに別れた女学生、男の鼓動が切なかった !

 

蛍の光 窓の雪・・・

 

スコットランド民謡

♪ 蛍の光

 

You Tube で ご覧下さい。

 

 

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