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思い出

あなたに褒められたくて 健さん

あなたに褒められたくて
先般お亡くなりになられた俳優 高倉 健さんのエッセー集である。 

出版当初、行きつけの書店で買い求めて、その後、甥にも
購入して与えた宝物である。

つい先日も小さな文庫本を新たに手に入れて時折目に留めている。
集英社文庫

高倉 健 本名小田剛一私生活は謎に包まれていた、このエッセー集
では、自らの過去を語っている。

健さんは筑豊の炭鉱町に生まれたが影響をもっとも受けたのは母親だった。
文化勲章受章の折のコメントは映画生活で支えになった母の「辛抱ばい」
という言葉だったと語っている。

寡黙で不器用な印象だったが、実際の健さんはすごくモダンで茶目っ気のある
人だったという。

僕はあなたに褒められたくて、ただ、それだけで、あなたがいやがっていた
背中に刺青(ホリモノ)を描(い)れて、返り血浴びて、さいはての
「網走番外地」「幸福の黄色いハンカチ」の夕張炭鉱、雪の「八甲田山」
北極、南極、アラスカ、アフリカまで、三十数年駆け続けてこれましたと、
締めています。

私が心に残ったのは

「人が心に思うことは誰も止めることはできない。」
この箇所が、照れ屋で実直な健さんらしいと思ったものでした。

それ以降、対人関係に於いて心に留めた宝物となりました。

「電光空手打ち」で 初めて健さんを見て、引き込まれていきました。

「網走番外地」「幸福の黄色いハンカチ」「八甲田山」「鉄道員」
そして 「あなたへ」 

あの青年時代の深夜興行、薄明るくなった町を肩を怒らせて歩いた
若者達、みんな正義の味方風だったね。

それぞれの思いで健さんを眺めていた・・・

あなた、お母さんに褒められたくて、 おまえ、江利チエミさんに
褒められたくて、健さんは、男の道を最後まで歩き続けました、

「ご苦労様でした。」

ゆっくりとお休みください、
天国で、大好きだったお母さん、最後まで真心を尽くして愛した愛妻
江利チエミさん、おふたりに囲まれて大好きだったコ-ヒ-を飲んで
いますか ?

高倉 健 様、 たくさんの生き様、心意気 ありがとうございました。

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