演歌が他の音楽に押されて衰退気味と云われて久しい、
それは日本人の国際化に伴う現象なのだと云う向きも有るが
私はそうとばかりは云えないと思っている。
まあ、それはさておき、演歌の分野に思いを致すと数々の歌手が
脳裏に浮かんでくる。
その中で地味だがいぶし銀のごとく長い間、現役歌手として活躍する
女性歌手を取り上げてみたい。
大月みやこ
♪ 女の港
この歌で彼女を知り、彼女の独特の歌唱法に魅了されたひとりである、
長い間の下済みが有った様だが、この女の港で彼女を知ったのである。
家では寡黙な親父が、テレビに出た大月みやこをポツリと褒めた、
「歌がうまい 、 いい歌手だ !」 親父が好きだった私はこれで
殊更、彼女に目を向けるようになった、
しかし、一般的には知名度の低い歌手だった。
数年後、歌がヒットして紅白に出場するようになる、
親子二代のファンとして彼女の姿と歌を追うようになる、現在へと。
久しぶりに、ひとり部屋で、彼女の姿を追い唄に耳を傾けている、
少年から青年時代へと影響を受けた、演歌歌手 「三橋美智也」
三橋美智也 全盛時の美声は特に高音は類を見ない素晴らしいもので
歌の情感と共に聞き惚れたものである。
郷愁を伴って、あの日の過去に引き戻してくれる。
三橋の十八番 ♪ おんな船頭唄
作詞 藤間哲郎
作曲 山口俊郎
♪ 嬉しがらせて 泣かせて消えた
憎いあの夜の 旅の風
思い出すさえ ざんざら真菰(まこも)
鳴るなうつろな この胸に ♪
大月みやこの唄で、じっくり聴いて見て下さい。