歌は人によってその背景が違う、同じ歌でも、聴く人によって意味が異なってくる。
悲しみを慰めてくれる鎮魂歌、苦労を後押ししてくれる応援歌、明日に向かう旅立ちの歌
私にも四季折々、出会いと別れの中に歌はあった。 紐解いてみましょうか ・・・
物心が付いた頃は、並木路子 リンゴの唄 美空ひばり 悲しき口笛 東京キッド
私は街の子 越後獅子の唄 これらは全て姉たちの影響によるところ大だった。
母の愛唱歌 愛染かつら・悲しき子守唄 ~旅の夜風 そして 高峰三枝子 湖畔の宿
藤山一郎 青い山脈 渡辺はま子 ああモンテンルパの夜は更けて
織井茂子 黒百合の歌 君の名は 大津美子 ここに幸あれ
菅原都々子 月がとっても青いから 江の島悲歌(エレジ-) 連絡線の歌
こうして見ると如何に姉達の影響が大きかったかが分かる、
その後、兄がギタ-を覚えて友達が我が家に集まることで、趣向が変わっていくことに
なる。
バタやん、田端義夫へと傾注していく、
大利根月夜 別れ船 かえり船 ふるさとの燈台 別れの浜千鳥 島育ち 十九の春
間に股旅演歌があるが、 青木光一 柿の木坂の家 早く帰ってコ 男の友情
三橋美智也 おんな船頭唄 哀愁列車 りんご村から
春日八郎 お富さん 別れの一本杉 両御大へとブ-ムは爆発していく。
そこに北島三郎 サブちゃんの時代が来ていた、映画界からは石原裕次郎 小林 旭へと
日本中を湧かせることになる。
フランク永井 有楽町で逢いましょう 君恋し おまえに こいさんのラブコ-ル
三船 浩 男のブル-ス 東京だより サワ-グラスの哀愁
水原 弘 黒い花びら 君こそわが命
こうして見ると、歌謡曲は、我々の生活に欠かせない、応援歌であることが分かる。
娯楽の多様化もあって、演歌が廃れて久しいと云う向きもあるがけっしてそうではない、
日本人の心には、そのDNAに、演歌を忘れる遺伝子はない、あるとすれば他民族との
結婚による混血社会の到来でしかない。
今夜も、たくさんの人々が、歌によってなぐさめられている、演歌は永遠です。
♪ おまえに
作詞 岩谷 時子
作曲 吉田 正
歌手 フランク・永井