この道はいつか来た道 私達の歩いた道
海べりの道は未舗装の道で、海面からそう高くないところに
曲がりくねって学校へ向って続いていた。
これが私や子供達にとっての「この道」だった。
台風が来ると海面が盛り上がり陸に押し寄せる白波が牙をむいた、
十数メ-トルの高さで打ち付ける荒波は子供にとって恐怖だった。
潮が引くのを見計らって全速力で走る、その計測を間違うと全身
びしょ濡れに為ってべそをかいた、
低学年の小学生にとっては恐怖の何ものでもない、海辺の子供達は、
こうして厳しい自然を体験し、試練を課されて成長して行った。
この道は、怖い道との刻印を押されると同時に、恐怖の波以外では
自然の花々、穏やかな凪ぎを見て友と語り合って通学する自然の楽園
でもあった。
学校へ向う道は、ふるさとを偲ばせる道、父母の愛情を確認する道。
貧しい田舎の子供達は日々通学の道路、そして険しい山や谷に沿う道
を歩んで大人になって行った。
泥んこの子供達、優しい日本の学校の先生、この愛情に裏打ちされた
学校教育で日本人としての誇りと智恵を学んでいく、戦後の偏向教育
に育った子供達が可哀想である、
童謡・唱歌 この道
学校で唄っているのだろうか、童謡・唱歌は日本人としての基礎教育、
国旗掲揚、国歌斉唱、先生のピアノ伴奏と共に子供達に歌い継がれる
明日であることを祈る。
この道(唱歌)
作詞:北原白秋
作曲:山田 耕筰
♪この道はいつか来た道
ああ そうだよ
あかしやの花が咲いてる