今回は、懐かしい映画、石原裕次郎と三國連太郎の「鷲と鷹」
を振り返ってみたい。
昭和30年代、日本に、映画界が、活気を呈していた頃の活劇映画
石原裕次郎と三國連太郎の一番精悍な頃の映画ではなかろうか ?
ふたりとも、男前でカッコイイ !
改めて見ると、それまでの俳優と違い二人とも長身で新しい日本の
夜明けそのものである。
ミステリアスな殺人事件、浅丘ルリ子が可憐で初々しい、海の荒さと
美しさ、男くさい船員の世界、本物の貨物船での撮影が臨場感を煽ぐ。
それぞれのシ-ンに思い入れが有るが、私が特に気に入っている場面は
嵐の二人の格闘シ-ンである。
裕次郎のどの映画を観ても共通する表情が有る、
悲しい時の眉を寄せる仕草と表情、これは他の役者では真似が出来ない、
女性ファンにとっては母性本能をくすぐられる裕次郎独特の表情である。
裕次郎映画を観る時に、一度 特とご覧になっていただきたい、
男の私が惚れるぐらいですから、胸がきゅっとなる事 請け合いです。
この映画は、裕次郎は勿論のこと、私が特に目を引かれたのは、三國
連太郎という俳優でした、これ以降、裕次郎とは別に三國に引かれて行く、
息子の佐藤浩市は太刀打ちできないでしょうね、父を乗り越えることは
至難の技、私はそう見ています。
裕次郎が亡くなって、また三國も黄泉の国へ旅立った、
しかし、こうして亡き後でも映画やDVDで彼らを観る事が出来る、
偲ぶことができる、ありがたいことです。
♪ 鷲と鷹
作詞 井上梅次
作曲 萩原忠司
唄 石原裕次郎
正式名 海の男は行く は1958年 ティチクが発売したシングル盤
である。
監督 井上梅次(その時代を席巻した名監督、月丘夢路の主人)
助監督 舛田利雄(後に監督、数多くの映画を観させてもらった)
証明 藤林甲 (裕次郎がお父さんと慕った名カメラマン)
脇役 キラ星のごとし
当時の名優たちに逢えるだけでももうけものである。
ユーチューブの動画をご覧ください。