関東在住の知人が叔父さんの葬儀告別式参列のため
出雲へと向かわれた。
どんなに高齢であろうと肉親との別れほど辛い事は
ない。
私はあえて触れる事をせず静観させて頂いた。
清楚な人生を歩まれた人は寡黙であられたようだが、
残された物に語らぬ生き方にその人の真実が残されて
いた。
もっと語り合っておけば良かったとの悔いが残った
ようである。
それは、人間だけの話しだけではなく、家族同然に
過ごしたペットとの間にも言える事で有る。
ややもすればぞんざいに、時と場合には、自分の
ストレスを物言えぬか弱気ものにぶつけた懺悔の思い、
日が経つほどに後悔と云う虚しさに襲われる、
「後悔先に立たず」 けだし名言で有る。
だが、我が家の主は慎ましやかに静かに仏壇に納まって
いる、
犬と名のつく愛犬Mとの別れは、滂沱の涙に溢れた、
別れほど切なく胸掻きむしられるものはない、
ああしておけば良かった、こうすれば良かった、と !
過ぎて尚 悲しみは襲って来る。
癒しは、時間の経過に待たねば為らぬ、人間の弱さ。
知人の身を案じながら、悲しみからの立ち上がりを
待ちたい。
私の好きなピアニストがいる、そして名曲がある !
知人の叔父さんと我が家のM にこの曲を捧げたい。
黙祷
合掌
♪ 別れの曲 ショパン : フジ子・ヘミング