近日来、懐かしい人たちの再会の喜びを味わっている。
定年を迎えた年代の人が、若かりし頃一緒に仕事に汗を流し
そして又、仕事を終えた後、夜の町を闊歩した青春の数々、
そこには乙女達との心震える恋が芽生えたこともあるそうな、
だから青春なのだろう ?
そんな男達が感激の再会を果たした、先日大手術を終えて退院
したばかりだった、良い時に再びの縁を取り持つことが出来た。
静かに時の流れる夜の時間、寒空を見上げてみた・・・
どこからか、懐かしい童謡が聴こえて来た、 童謡 ♪ たき火
私の生まれた小さな村は、海と山に囲まれた狭い地形に古い家が
建ち並んでいた。
裏の斜面を登ると鎮守の森 住吉神社 この斜面は我が家の前の
海を埋め立てるために土砂を採取して新しく新田を造成していた。
此処は、四つ張り網が沖から引いて来たホウタレ(いわし)を茹でて
乾燥させるための干し魚の干し場だった。
学校の行き帰りに小さな イリコ (乾燥したいわし) やイカを失敬して
頬 ばった (食した) ものである。
家の前の新田で、歳の離れた先輩たち年長者に先導されてたき火を囲んだ、
幼き日の遠い思い出は、大島へ沈む夕日と共に記憶から消えることはない。
カラスが鎮守の森へ帰り、大きな楠木からはふくろうが夜毎啼いていた。
我が故郷の海と山は、子供達の喜怒哀楽に笑みを見せて見守っていた。
この年度末、年の暮れ、焚き火が恋しい季節だが、現代の日本には
途絶えて久しい風景である。 童謡に耳を澄ませて見るのもいい !
♪ 童謡・唱歌 たき火
作詞 巽 聖歌
作曲 渡辺 茂
♪ かきねの かきねの まがりかど
たきびだ たきびだ おちばたき
あたろうか あたろうよ
きたかぜぴいぷう ふいている ♪
♪ 童謡・唱歌 たき火