思い出の別格本山霊峰金山出石寺に登って見た、
寒気の合間をぬって穏やかな陽だまりができていた。
寺を守っている男性がホウキと塵取りを持って庭の
ゴミを拾っていた、見事に綺麗に掃き清められていた。
感謝の思いを込めて挨拶した、爽やかな言葉が帰って
きた、私は、40数年前の あの日を振り返っていた。
後輩数人が寺の門前まで見送ってくれた、
これから一週間 、この金山出石寺でお世話になる、
空手修行の一端で山籠りに入る、ある覚悟を持って。
迎えて頂いたのは寺の雑用をされている萩森さんという
お方、私の知人の久保さんの友人だった。
「声をかけておくから尋ねなさいよ!」
久保さんのその言葉に押されて門を叩くことになった。
その頃の住職さんは近隣に鳴り響いた名物和尚、小柄
ながらも威厳のある優しいお人だった、その講話がまた
素晴らしかった、
笑みを絶やさないお心の広い住職さんだった。
参拝客泣かせの坂道がある、当然石ころ交じりの未舗装、
私は素足で道着ひとつで駆け巡った。
朝夕のお祈りは住職さんの後ろを付いて神妙に参る、
この厳かな儀式は若干二十歳過ぎの男には意義深かった。
一週間後、後輩の迎えは人数が増えていた ?
その夜、私のボロアパートは歓声と涙に土台まで震えた。
北島三郎 サブちゃんの歌に ♬ 遠き灯り という歌が
ある、青春の挫折、為さぬ恋を乞うる歌 !
新たな旅立ちを前に想いを振り切った哀歌・(エレジー)
男涙の別れ歌。
懐かしき、人を乞うる歌。
♬ 遠き灯り
お断り
どうしても動画をご紹介できません、唄だけ聴くことが出来るものが
有りますので、一度 北島三郎 遠き灯り で検索して見て下さい。
胸を打つ良い歌だと思います。
♪ あばよ東京
♪ ギタ-船 この2曲もサブちゃんの隠れた名曲です。