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雑談

ゆりかごのうた  残された身の 愛しさ

そんなに急いでどうする、そんなに慌ててどうするの ?
仕事の愚痴をこぼす彼に仲の良い友人が笑って冷やかした、
そうだね、生き急ぎかね、そう思われても仕方がないか ?

彼らには辛い思い出があった ! 何もかも一緒に過ごした高校時代、
悪さをして停学をくらって、親を学校に呼びつけられた学び舎の
日々、先生や親を泣かしたものなァ !

その何人かの悪がきが、ひとり二人と病に倒れ永久の別れに涙した、
わし一人になってしまった、
連れ回っていた残されたひとりの友はそう言って涙を流した。

去年の春のことだった、

私は、これが日本人の良いところだなと思ったものである、
どんなに悪さしても、友のことを思う侠気は失わなかった、
最後の線で踏みとどまる勇気をみんなは持っていた、大和魂さ !

私は、密かにそう思っていた、
しかし、時代が流れ昭和から平成へそして今上天皇の譲位に依っては
新しい年号に変わる、どんな時代が来るのだろうか ?

久しぶりに青空を見て、暖かな装いの微風が頬をそよぐ、束の間の
幸せ、
午前中、次週の予定を確認しながら各方面へ連絡を入れる、OK !

午後の陽だまりの中でうとうととしていた、
幼少期、姉さん達からゆりかごに揺られるように聴かされた童謡が
耳に入ってきた、先日、本家の従姉と久しぶりに電話連絡したばかり。

もう少し先になったら時間が取れるからお茶に誘いますよ・・・

私の提言に、うれしい ! と声を弾ませた !
身内もひとり ふたりと この世を去っていく、だからこそ残された
身が愛しくなるのである。

ゆりかごのうたが だんだん大きくなってきた・・・

夏川りみ / ゆりかごのうた

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