昨夜の集まりの席には夜の街の綺麗どころがそそと座っていた。
若い頃、飲み屋街で見た夜の蝶、お姉さん方の艶やかな顔に
隠された女の意地と弱さを思い出した。
涙を流して女の弱さを垣間見せたママやお姉さん達、
追憶の向こうから流暢な歌謡曲の調べに乗って現われる。
好きな人は別の女の元へ去り、振られたOLの切なさに
一輪挿しの花がもらい泣きしていたカウンタ-越し !
酒に溺れた夫は幸せをとうとうくれなかった、その早世は女
のいばら道だけを残して黄泉の彼方に消えた。
叶わぬ恋に泣いた乙女達、その裏でそんな女を恋い焦がれた
男がいたことを貴女は知らない ?
浮世は、何ゆえに行きつ戻りつ、男と女の迷い道なのか ?
鶴岡雅義と東京ロマンチカ/君は心の妻だから ・・・が
好きよと云う女性がいた、
私は、
歌唱力抜群の新二郎さんの歌の数々に酔いしれています。
「上手い、そして甘い!」
男が唄うおんな歌、夜風の冷たさに襟をすぼめた窓の隙間風、
今宵も又 演歌の世界に迷い道、あの裏町の屋台の影に女が
・・・ ひとり、
涙を堪えて泣いていた。
・・・君は心の妻だから ・・・