華やかな東京オリンピックも田舎の男には
別れの宴だった
東京へ行きたい あの東京タワ-に登りたい
悶々とした青春に聴こえて来る歌は 喧嘩辰
好きな女を恋うる詩 東京が恋しいと叫んだ
北島演歌の哀愁に 男辰は 泣いた
いつもと違うサブちゃん節の 切ない思いが
身を焦がす
喧嘩はしたくないよと 言い聞かせながら
女を思うと 意地が出る
黙って差し出す 屋台の親父の コップ酒
花の東京 思って泣いた
我慢したよな喧嘩辰 桜の便りが身を責める
俺の東京 花の都の 電波塔
泣いて 泣かせて 今日も暮れる
あれは男二十歳の分かれ道 泣いて我慢の
喧嘩辰。