子供時代の童謡・唱歌が懐かしい、
女の先生の弾くピアノでみんな並んでの合唱、
その歌声は田舎の風景に溶け込んで響き渡った。
海と山に囲まれた海岸通り、砂埃の舞う未舗装は
貧しい村の宿命、
それでも子供達の笑顔は皆一様に明るかった。
沢山の童謡を歌って、それぞれが自分の思い出の
中に仕舞い込んだ、学校の先生と童謡・唱歌は、
子供達の胸の内で生き続けている。
ある時、文部省推薦映画が田舎の村で上映された、
ビルマの竪琴 俳優安井昌二主演 監督は東京
オリンピックを撮影した名匠 市川 崑 監督。
その中で流れたのが 「埴生の宿」
水島上等兵にスポットを当てた感動巨編だった。
故郷日本へ帰れる喜びに沸く日本兵、水島の
ビルマに眠る戦友への想い、その 贖罪意識、
子供心に何たるかを教えられた映画である。
「埴生の宿」が懐かしい !
水島上等兵にもう一度逢いたい !
日本の国から童謡・唱歌をなくしてはならない !?