あの時泣いた男歌
♪
背なかを合わせて あばよと言えば
おまえの震えが 伝わるぜ
死ぬほど惚れて 死ぬほど泣いた
涙は頬を ぬらしても
終着駅は始発駅 ♪
今でこそ沢山の持ち歌が出来た私だが
以前は この北島三郎 サブちゃんの
終着駅は始発駅
だけが 私の唯一の歌だった
この歌詞の通り
切ない我が心を密かに歌ったものである
男女の仲はもつれて解けない糸のように
ちょっとした具合で切れてしまう
死ぬほど惚れて 死ぬほど泣いた
涙が頬を ぬらして 泣いた
叶わぬ恋の 儚さに
我を忘れて 叩いて 泣いた
あの日に泣いた 男の涙
この 何日か後に 友の前で歌う
聴かせてやるから ?
電話の向こうで弾む声が聞こえてきた。
函館止まりの 連絡船は
青森行きの 船になる
希望を捨てるな 生きてるかぎり
どこからだって 出直せる
終着駅は始発駅
この歌は、
初めはそれほど期待されていなかったが
男性のファンの間でじわりと浸透して
唄われて行った。
特にサブちゃんが好きな玄人さんたちが
カラオケで唄うようになった。
私が、その内のひとりだった。
味のある歌である、長く歌い継がれる
歴史に残る名曲である。