若い者には友情の大切さを理解できる人は少ないだろうが、 人生の後半に差し掛かってその値打ちが見えてくる。 現在ふたりの正反対のリタイア組がいる、 我関せずで付き合いもせず、と云うことは交際費も要らない、 気楽な独身貴族だった。 もうひとりは付き合いが多過ぎて飲み屋の付けが大変で女房 は、その工面で苦労した。 子供達も大きくなって、いろんな悩み事が出てくる、付き合いの ない男に苦境を救ってくれる知恵者はいなかった。当然の帰結、 人のために汗をかかなかった付けが大きく圧し掛かってきた。 「そんな悩み事なら俺に任せろ!」つるんで飲み歩いた飲み仲間は そう言って懇意な弁護士を紹介してくれた。 若い頃の男達のスタンスが鮮明に色分けされる、独立独歩もいい しかし人のために汗をかかない者に自分を犠牲にして尽くす者は いない。 「お前には女の件で随分迷惑を掛けた、アリバイまで頼んだものな そのお返しをしていなかった、だから力に為るよ !」 これがひとつの例だが男の友情って奴、付き合いの広い奴は問題 解決辞典を沢山抱えている。 勝敗は、ご覧のとおり、見えるだろう ! 現実に私は幾通りの男の友情を見て来た。 そういうところで、肩の張りを揉み解そうか ! 先般の竹馬の友の忘年会、野郎たちは童心に帰ってカラオケの 二次会に繰り出した。 亡き友を偲んで誰ともなく声がでた・・・ 「おい! Fの弔い、Fを偲んで唄おうぜ !」 あいつ~男の友情~ 秋岡秀治 みんなで大合唱となった。
— 歌謡 —
お-い!Fよ あいつ~男の友情~
2018年12月29日