ごめんよ 辛かったね
若い頃の私は演歌ひと筋の上、さらに男歌一辺倒、
無粋な野郎だった、
だから繊細な女心に想いが向く余裕がなかった。
モテない時代を過ぎて、少しだけ持てるようになると
女にでも男に対するように辛く当たった、完全な亭主
関白、今振り返ると「きつく当たったな !」
だから、反省しきりである。
裕ちゃん、旭ちゃん、サブちゃん、人肌違いのフランク
永井、男歌にどっぷりとつかっていた、
女歌を唄う男など「女々しい奴 !」 と馬鹿にした。
ところが人生経験を重ねる程女性歌手の悲しさ、切なさ
が身にしみるのである、
都はるみの歌等この昨今じっと耳を澄ませるように
なりました。
男は仕事の上の苦労を経験すると人の情けが身に染みる
ようになる、そして自分を振り返るようになる、
相手に想いが向くようになる、苦労人ほどそうである。
泣いて許しを請うたのに、男の意地が許せなかった、
肩を落とした後ろ姿、涙を拭うあの仕草に胸が締め付け
られる、「ごめんよ! 辛かったね !」
♪ 浮草ぐらし
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