考え方、経済観念、情愛、感性、価値観の同じ人だった。
「♪ 忘れな草をあなたに 私は、この歌が好きよ!」
春の陽だまりに、苦労の最中の私は公園に佇んでいた。
思いもかけない、遠いところからの嬉しい電話だった。
倍賞千恵子の「忘れな草をあなたに」はよく耳にしていた、
(そうなんだ!) その言葉で彼女の近況が理解できた、
(辛い思いをしているんだ!) もどかしさに心が揺らいだ。
清純な苦労知らずが、大都会で頑張っている、
当時の田舎人間にその人の胸の内を図ることはできない。
後年、振り返ると大変な苦労をしていた時期だった、
(ゴメンよ! 助けられなくって・・・) 我が身の苦労と
重なって涙が滲んだ。
その人の胸には、菅原洋一の♪ 忘れな草をあなたに が
仕舞われていた、ひとり口ずさんで、泣きぬれていた。
風雪は、絶え間ない哀しみを繰り返して弱き者を叩く !
それに、どうにか耐えられたのも、その時代の歌謡曲の
おかげだった。
男の私にでさえ、その時代の情景が瞼の向こうに浮かぶ、
♪ 忘れな草をあなたに
今は、どんな風に歌っていますか、泣いてませんか ?
良い思い出をありがとう、助けられなくてごめんよ !
コロナに負けないで長生きしてください、ありがとう !
♪ 忘れな草をあなたに
作詞: 木下 龍太郎
作曲: 江口 浩司
歌 : 菅原 洋一
You Tubeでお聴きください 。