泣き節、2人の歌手を私はそう呼んでいる
大川栄策と秋岡秀治
偉大な先輩たちも出せ得ないビブラート
女性たちが聴けば感極まる歌唱だろう
特に秋岡秀治の歌は私の過去をみごとに
表している 切ない程の望郷演歌である
♪ ふたり道
♪ つよがり酒
17年になります
かけがえのない友が亡くなって 17回忌
電話の向こうの愛妻の言葉が身に沁みる
私が夜半、密かに聴く秋岡演歌の真髄
泣き節の世界に引き込まれている
泣くように咽び泣く 男の過去への想い
私の脳裡には 睦じい夫婦の姿がある
娘と孫に囲まれてエモい得ぬ笑顔の
長生きさせてやりたかった、60では早い
晩秋へと向かう友のふるさとその海辺
白波の立つ冬の海に友が笑顔を見せる
♪ つよがり酒
♪ ふたり道
歌唱 : 秋岡秀治
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