逢いたい Sに
逢いたい Sに パパはSさんに、逢いたかった お父さんはSさんに逢いたかった もう来てくれないかな ? 死出の旅に出る前、 病の床で、男たちはつぶやいた ともにヒマラヤ杉の下、駆け 回った学友たちである その妻たちからそ… もっと読む 逢いたい Sに
逢いたい Sに パパはSさんに、逢いたかった お父さんはSさんに逢いたかった もう来てくれないかな ? 死出の旅に出る前、 病の床で、男たちはつぶやいた ともにヒマラヤ杉の下、駆け 回った学友たちである その妻たちからそ… もっと読む 逢いたい Sに
私の埴生の宿は ビルマの竪琴 その映画は私を 虜にした 戦友の呼びかけにも 応じず彼はビルマに 残った 子供心に何たるかを 悟った私は 戦争の酷さを知った 戦地からおじちゃんが 帰って来た 規律正しい敬礼だった だから… もっと読む 私の埴生の宿
オヤジの酒 無口なオヤジさんだった 何かあると足が向く 胸の内を察して 無言でコップ酒を出す のれんをちょいと手で払い 雨になるからもうお帰り 女と別れた時には 目を潤ませて 温めの燗を出した 船着場の桟橋のたもと … もっと読む オヤジの酒
故郷帰り たまに故郷を偲ぶ時 バタやん、田端義夫の 浜千鳥を聴く 幼い頃の母の眼差し 慈愛に満ちた温もりに 目尻に熱いものが 伝わる 想い出の母は 何故か泣いていた ようやくこの歳になって 涙した母の想いが 我が胸にとど… もっと読む ふるさと帰り
君よ ! 辛い人生を与えてしまったね 初めての出会いに歓喜して たくさんの夢を見せてもらった 男の支えに限界があると知らされ 後悔は夜毎の床を濡らした 哀しみは届かぬ夢に打ち萎れた それでも信じたこと君は心の妻 この歌だ… もっと読む 君よ!
:稽古に明け暮れた無粋な青年が さとう宗幸の歌に感化されるとは 本人の傍にいた友たちが驚いた その青葉城恋唄を彼らは 広瀬川恋唄と呼んで合唱した 想いの実らぬ恋の花が彼らの 胸でむせび泣いて散った どうしていますかお元気… もっと読む 広瀬川恋唄
暑い夏の名残が 秋にずれ込んで 孤独な心を痛ぶる 木陰に身を寄せて あの名残日を 愛しんでいた 隣の自家用車から 三條正人の 夫婦橋が聴えて来た その人はやや俯いて どうやら目尻を 濡らしていた ・・・ ♪ … もっと読む あの人に聴かせたい
別れ桟橋 死ぬほど好きで惚れ抜いた女が 目の前から消えてゆく その横に見知らぬ男が寄り添って 辛い別れの桟橋だった 若さと勇気がないばかりに、ああ 幸福の鳥が手元から飛び立った そんな友を横にして私は涙した 友の恋が儚く… もっと読む 別れ桟橋
初恋の通り道 幼い2人が初めて手を組んだ 小学二年生の学芸会 初めて手を触れた女の子 初恋の芽生えだった 優等生と劣等生の隔たりは 九州で終止符を打った 和田青児の ♪ 忘れ風鈴が 淡い初恋を引き寄せた&nb… もっと読む 初恋の通り道 風鈴
別れ道 秋岡秀治のふたり道を聴くと あの夜の女の嗚咽が蘇る 大粒の涙を流した女の嘆き 今になって胸を打つ ごめんよ ! 遅すぎた春に身を責められる あの日が戻るなら 帰るなら 女の嬉し涙に変わるものを ふたり… もっと読む 別れ道