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歌謡

望郷 おやじ

風呂に入ってくつろいでいたら

何とも言えない歌が聴こえてきた

有明一朗 ♪ せめて親父と

貧乏に苦しんでいた親父とお袋は

けなげに頑張った俺に期待してくれた

三歳の幼さで叔父の元に引き取られて

親兄弟と狭い村で右左別れて暮らした

何事も無口な控えめな親父は

酒を一切 口にしなかった

所帯を持ったが周囲は酒飲みばかり

何故飲まないのかと 聞かなかった

今になってみると心残りでならない

本当は飲めたのではないか

貧乏が 大酒のみが 多すぎて

自分は我慢したのだろうと思うと

いとしくてならない 俺のおやじ

昼は畑仕事 夜は四つ張網で海の男

働きづくめ

九州は大分県 湯平 鈴屋旅館

親父の一つだけの 楽しみだった

望郷 ふるさと 真穴村大字真網代

♪ せめて親父と

涙が止まらねえ 親父 おやじ !

YouTubeでお聴きください。

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