肌寒い季節 夕食を済ませた私はひとり部屋にこもり
窓の外の冷気を含ませた雨音を聞いている。
エリック・クラプトンの「ダニー・ボーイ」を聴きながら
ひとりの男の面影を追っていた。
その男は、果たして淋しさ、悲しさを持っているのだろうか
周囲の人々へそんな感慨を抱かせる不思議な人である。
何時もお客さんの要望に答えて明るく笑顔で振舞うその姿は、
神々しくさえある、彼の名は ギタ-リスト ダニ-
彼の陽気さの裏に潜む孤独感に想いを馳せるのである、
ダニ-さん、ダニ-先生、私は尊敬を込めてそう呼ぶ !?
無料相談所、よろず相談所、あなたのその微笑で どれほどの
悩む人が救われたでしょうか、そんなあなたを私は誇りに思う。
あなたは気が付かないでしょうが、明るく振舞う電話の最後の
余韻に男の寂しさがあることを、私は当に見抜いています。
一生懸命生きて一生懸命人に尽くすあなたを、私は愛しく思う、
だから陰に陽にあなたのことを気にしながらそっと眺めるのです。
こんな弟が居たら、たまに居酒屋へ誘い、その労をねぎらい
兄弟気分で盃を交わすのに、「頑張ってるね、少しお休みよ ?」
「そう気張らずに肩の力をお抜きよ・・・」そう言ってやりたい。
ひとの悩みに寄り添いひとのために心血を注ぎ、ひとの間で気を使う、
そんなあなたを誇りに思う。
ある組織で既に頂点に立っているのに、何か誘いがあると引き受ける、
もういいんじゃない、ゆっくりしなよ ?
ギターリスト ダニー、 ダニ-先生 ! 一息 ついて・・・
窓の外の雨が アナタのギタ-にあわせて旋律を奏でています。
♪ ダニー・ボーイ エリック・クラプトン
わが友 ダニ-
仕事が一段落したら 一杯いこうか 兄弟酒で。
このダニー・ボーイを弾くダニーさんのうしろ姿は
普段見せない男の陰影 男の哀愁が漂っています、
彼の真骨頂 明るさと躍動感に隠れていますが、
奥方や淑女が見れば支えてあげたくなるでしょうね・・・
Celtic Woman – Danny Boy