男の友情 友は帰ってきてくれた
夕方約束の5時少し前にその店に着いた。
入って右側のテ-ブルに彼は座っていた。
横で奥さんが微笑みながら迎えてくださった、
Mリハビリ-病院で四ヶ月のリハビリに耐えて
懐かしい我が家へ帰ったのが昨年秋のことだった。
今年の年賀状も彼が直接一行自筆で言葉を添えていた、
「ありがとう」万感の思いが滲んでいた、
素晴らしい笑顔が年賀ハガキ一杯に微笑んでいた。
心穏やかな他人思いのやさしい男である、
彼と私は空手の町道場で切磋琢磨した仲間である。
顔色も良く元気になって復帰してくれた、
ただそのことが嬉しい、何の欲も無い、ただ居てくれるだけで、
私の人生は、黄昏は、燦然と輝く。
「ありがとう!」 それを言うのは私の方である。
今宵も遅くなった、床に着くには勿体無い、この感激である。
友よ、貴様と俺の 友よ !
医師から許された焼酎のお湯割で、飲もう !?
♪ 男の友情と思ったが、
今夜は、ちあきなおみの居酒屋を聴こう。
なあ! 友よ !
♪ 居酒屋 ちあきなおみ.wmv
作詞:横井 弘
作曲:鎌多俊与