明日からの一週間は仕事に追われる週になる、
文具を揃える為にダイソーの在るアウトレットに向かった、
私は、ここの駐車場が好きでよく昼の憩いに利用する。
空いっぱいの青空が広がった巨大施設は沢山の客で賑わう、
一休みに車のリクライニングを倒す。
舟木一夫の歌にスイッチをいれた、
♪ 絶唱
封建社会の大地主の息子と山番の娘の悲恋物語、舟木一夫
の学園ものからの飛躍となった大ヒット曲である。
・・・
その娘は、余分な会話をすることもなく淡々と与えられた
仕事をこなす女性だった、彼女は私の親族が経営する会社
の経理を担当する経理事務所の事務員だった。
珍しい女性だな、そばに人が居ても恥じらいもなく、意識
することもない、ただ自分の仕事に没頭する、今までに見
なかったタイプの女だった。
彼女が普通の女性の姿を見せる時がやって来た、
お客さんの中で私に好意を寄せる女性が現れて2人で来店
して来たのである。
初めて言葉を交わした、的を得た日常の会話の出来る女 ?
新鮮な驚きだった。
その彼女が後日ひとりでやって来た、
先般、同伴した友達の大事な伝言を携えて来たのである、
「付き合ってあげて!」 思いもよらぬ常識的な言葉だった。
その頃の私は二十歳までの初心な頃と違い結構冗談の言える
男に変身していた、
「本当はKちゃんの方が好きだよ! 付き合ってくれる ?」
一瞬顔を赤らめて、少しの間をおいた・・・「いいわよ !」
思わぬ返事が戻って来た・・・
ところが、後日、私と彼女の驚きの関係が判明する、
私の遠縁の娘が彼女の兄と結婚していた、地元では名の売れた
会社の専務を父に持っていることも判明したのである。
なさぬ恋だと判断した故か、半分冗談だったので 黙って身を
引くことにした、だからその後の記憶は余り覚えていない。
数十年経って風の便りは思わぬ情報をもたらせた、
私の住まいから車で40分、海と山に囲まれた静かな住宅地に
主人を亡くした気品のある女性が、娘と二人で静かに暮らして
いるという、あの時の女性 Kだった。
舟木一夫の絶唱が胸に突き刺さる、 ああ 「小雪」
舟木一夫 絶唱
作詞:西條八十
作曲:市川昭介
唄:舟木一夫
♪ 愛おしい 山鳩は
山こえて どこの空
名さえはかない 淡雪の娘よ
なぜ死んだ ああ 小雪
COVER一生 「絶唱」
数あるカバ-曲の中で一生さんの歌唱力に脱帽です、
情感籠もっています、男の弧線が震えました !
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