人々を悲嘆のどん底に突き落とした雨が
台風の勢いに乗って再び迫っている。
今度は強風を伴って来るなら更に追い討ちを
かけることになる、下界を見下ろす雨雲が
殊更恨めしい。
お中元のお礼のやり取りで懐かしい人たちの
声を聞く機会が訪れて、自然にあの当時の活気に
満ちた飲屋街を思い出していた。
学舎を巣立って社会生活1年生の新入生たち、
後輩が出来たことで先輩になった責任感で気合の
入った公務員と会社員達 !
男女を問わず未来へと夢を見た人たちで居酒屋は
賑わった、それは悲喜こもごもの毎日でもあった。
久しぶりに、中森明菜の「恋」を聴く !
バックの効果音もあって彼女の歌声は静かに胸に
沁み込んで来る。
辛い恋を経験した人の情感は比べようのない味を
醸し出す 「うまいな !」
画面に流れるコメントの数々は、
「人間って捨てたものではないな !」
その彼女への暖かさに胸が熱くなる、若者達ほど
共感する、連帯感の素晴らしさを痛感した。
松山千春の「恋」は、軽く語ってはいるが私は好意
を持って聴いてきた、しかし、やはり男女の恋は
女性の訴えこそ聴く人の胸を打つ。
動画で見る舞台上の彼女の真実の愛と失恋の痛手が
伝わって来る、
辛い恋を経験した女性の情感は男では表せられない。
だから流れるようなコメントは彼女の胸の内を理解し
彼女の振り返る恋に共感するのである。
コメントを寄せる老若男女に私は伝えたい、
「有難う、明菜への最高のオマージュですよ !」
切々と唄う !
中森明菜 「恋」
おわりの・・・
「それでも恋は・・・恋!」
こちらを向いて、
淋しげに訴える乙女心がいじらしい !
彼女は、もう大人の女性だが、
その目が詮無い胸のうちを語って余韻を残す !
これはもう、コンサート会場に足を運ばなきゃならんね !?