君への便り
高校時代に田舎の道ですり違った女性がいた
当時、景気の良かった真珠の養殖で働いていた
私と同年代又は少し年上の娘さんたちだった
私のおばあちゃんは其処で働いていましたよ
若い夫婦はそう言って笑顔を返してくれた
亡くなられて間がなかったので深く聞かなかった
先日お会いする機会が訪れてひとつお願いした
おばあちゃんの若い頃の写真を見せてくれる
通学の道すがら嬉々として出勤していた女性たち
私の記憶の中にいるに違いないと思ったのである
妻のおばあちゃん、彼の方はお母さんのふるさと
明日、春のお彼岸に私は田舎へ墓参りに帰る
夫婦二人の故郷を通るそこには私の妹が眠っている
「Kちゃんお彼岸が来たね、お兄さん元気だよ!」
君への便りに 小林旭の ♪ オロロン慕情を
リクエストした いちど聴いてよ オロロン慕情
Kちゃんと彼のお母さんは同郷の人にして先輩後輩
不思議な糸で結ばれていた。
小林旭 ♪ オロロン慕情
私の追憶を泣かせる 生きていればなァ Kちゃん
ふるさとの海は男の弧線を緩める 短い人生が切ない。
ミックスリスト – オロロン慕情(遠藤実)720p
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