小さな背中
役所で親子ほど歳の違う職員と話していると 何故か亡くなった親父が無性に懐かしくなった 寡黙で我慢強い人でひとり胸に納める人だった 大仕事を終えて職員の笑顔に見送られて役所を 後にした、彼へは君は爽やかなジャニーズ系だ 奥… もっと読む 小さな背中
役所で親子ほど歳の違う職員と話していると 何故か亡くなった親父が無性に懐かしくなった 寡黙で我慢強い人でひとり胸に納める人だった 大仕事を終えて職員の笑顔に見送られて役所を 後にした、彼へは君は爽やかなジャニーズ系だ 奥… もっと読む 小さな背中
望郷ギター船 西の彼方大分は佐賀関に太陽が沈んだ、 友の誘う就職を諦めた青年は黙ってその 残影を追っていた 虚しく東京に消えた恋が心を痛め苦しめた 彼のどこを探しても希望と灯りは一欠片も 残されてはいなかった 手元に置い… もっと読む 望郷ギター船
遠き灯り さぶちゃんの歌には励まされたが また泣かされることも多かった 情の面で心打たれるのである 別れは男女だけのものではない 男同士の別れに世を嘆くことがある 亡くなって知る友のありがたみよ 永久の別れに悲しみが増し… もっと読む 灯よ !
初恋に蘇る歌 べ-ト-ヴェン作曲 ♪ エリ-ゼのために 好きだった女性に21歳の時プレゼントした オルゴールに収まっていた 切ない思い出の恋の曲 クラシックピアノ 久しく聴いていなかったが 前の… もっと読む 初恋に蘇る歌
泣き節、2人の歌手を私はそう呼んでいる 大川栄策と秋岡秀治 偉大な先輩たちも出せ得ないビブラート 女性たちが聴けば感極まる歌唱だろう 特に秋岡秀治の歌は私の過去をみごとに 表している 切ない程の望郷演歌である… もっと読む 魅せられて 望郷
遠藤演歌に魅せられる私の隠れた恋歌 この歌は今に至るも誰にも告白したことのない ある乙女との別れを悲しむ男の別れ歌だった 女性の哀しみなのに男の胸を叩く今生の別れ歌 歳月は離れ離れの運命を待ってはくれなかっ… もっと読む 他人のまま
難解な申請案件を無事提出した 締め切りに間に合ったのである 一息ついた夜 酒場で冠二郎が泣かせてくれる 我が故郷港町の酒場は女の涙が どうしてなのよと溢れて悶えた ひとり飲む酒が 場末の止まり木を思い出させる 一人ひとり… もっと読む 酒場
八幡さまの梢が寂しく泣いていた その娘はいつも一人ぽっち 今宵も頬を赤く染めて入って来た コーラー頂戴 か細い声が震えていた 何処からともなく姿を見せて カウンターの隅で人の話を聞いていた 私は知っていまし… もっと読む あなたと飲みたい 他人酒
両手の指で数え切れない男たちと楚々とした女たちが 泪を滲ませて且つ流して私の胸を揺さぶった、 あいつとあの人と結婚したい、その都度私はもらい泣き させられた その思い出も遥か遠くなってしまったが男女の純真は 我が脳裏から… もっと読む 心の妻
昨日亡き友の 奥さんと電話で 友を偲んだ やんちゃで怖がられた番長が エモい得ぬ優しさを身につけた 同級生が その変身に驚いて Sよ! 何故なんだと聞いて来た 奥さんが素晴らしいからよ 私の説明… もっと読む 友を偲んで