男の友情 涙の酒ときて 男の酒がくる。
温泉地ホテルA、夫婦差し向かいの傍にひとりの男が
寄り添った、午後五時半食事会は始まった。
その男とは私の事であるが高校生活は別として二十歳からの
付き合いの男2人、彼の糟糠の妻がご同伴である。
・・・
はたちの青春はお互い貧乏の真っ最中、狭い空手道場は道着
汗だくの男達で溢れていた。
殴られても蹴られてもキット睨んで立ち上がる、その気迫に
百戦錬磨の先輩達の表情が緊張で青ざめるほどの迫力だった。
その友は数年前、病に倒れた、病状は一喜一憂の時期もあったが
持ちこたえてくれた、彼の精神力と並外れた包容力が幸運を呼び
込んだのである。
焼酎お湯割を頼んで美味そうに喉を潤している、よく持ち応えた
私は夫婦を眺めながら感無量になっていた。
男には酒がよく似合う、
彼の肝胆相照らす同級生は一地方都市の経営者から日本全国を統括
する名企業家に上り詰めている。
世界を又に駆けて出張の連続、その彼の武勇伝、失敗談の披瀝を
受けて三人の座は爆笑に包まれた、
どうりで先般の同窓会は欠席だったはずだ、海外に飛んでいたので
ある、勿論私も顔なじみ、一級違いの先輩・後輩に当る。
自宅に帰った私は、風呂に入ってその余韻を味わっていた、
こんな場面には男歌がよく似合う、それも酒を乞うる歌が !
北島一家と又一味違う歌、男歌、人情ものに欠かせぬ歌手がいる、
今、私が惚れているのは秋岡秀治と三山ひろし
男の酒 秋岡秀治
作詞:吉岡治
作曲:岡千秋
♪ 男ひとりの 手酌の酒は
燗もあつめな にがい酒
・・・
友と一緒に飲むときに
仲の良かった亡き友を思い出して
唄う歌があります
いい歌です、一度聴いて見てください。
あいつ~男の友情~ 秋岡秀治
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